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愛するということ

愛するということ

エーリッヒ・フロム / 鈴木 晶 紀伊國屋書店 2020年8月28日

感想

管理職になると、成功や実績ばかりを追求してしまう自分がいました。この本を手に取ったのは、そうした日々に何か違和感を覚えていたからです。 フロムが説く「愛は技術である」という命題は、最初は意外でした。しかし、読み進めるうちに腑に落ちていきました。確かに、愛することも愛されることも、単なる感情ではなく、練習と努力が必要な技術なのだ。部下との関係、家族との時間、人間関係全般において、私たちは愛する方法を忘れていないか。 この改訳・新装版は、古典的な内容を現代的な視点で甦らせています。特に、私たちがなぜ名誉や権力に溺れやすいのか、その根底にある孤独感について語る部分は、40代という人生の折り返し地点にいる身として、深く心に響きました。 ビジネス書ばかり読んでいた自分にとって、哲学的でありながらも実践的な本書は、人生観を問い直す良い機会になりました。多忙な日々だからこそ、改めて大切なものが何かを考えさせてくれる一冊です。

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