兇人邸の殺人
東京創元社 | 2025/10/10
みんなの感想
『屍人荘の殺人』シリーズの第3弾ということで、期待値高めで手に取りました。廃墟遊園地という舞台設定だけで既にワクワクしていたのですが、予想を上回るエンタメ性の高さでした。 兇人邸という奇妙な屋敷を舞台にした本格ミステリーなのですが、単なる怖い話ではなく、謎解きの楽しさがしっかり詰まっているのが良いですね。登場人物たちが次々と危機に直面する緊張感と、葉村と比留子のコンビの掛け合いのテンポの良さが心地よいバランスを取っています。 公務員生活で疲れた夜に、つい徹夜してしまいました。仕事中の気分転換に読んでいた時期もあるのですが、ページをめくる手が止まりません。綾辻行人との対談も収録されているので、ミステリーの奥深さに興味がある人にはボーナストラックのような感覚で楽しめると思います。 シリーズ作品とはいえ独立して読める構成なので、気軽に手に取りやすいのも◎。気負わず気持ちよく読めるミステリーを探している方には特におすすめです。
最近、ドラマでも話題になっている『屍人荘の殺人』シリーズとのことで、この第3弾を手に取ってみました。80歳にもなると、ページをめくるのも一苦労ですが、この作品はぐいぐいと引き込まれました。 廃墟遊園地という舞台設定がまず素晴らしい。昭和の時代を知る私たちには、かつての栄光から朽ちていく風景が独特の恐怖心を生み出します。屋敷内での連続殺人事件と、登場人物たちの絶望的な状況描写は、本当に手に汗握る思いで読み進めました。 著者・今村昌弘の筆力に感服します。複雑に絡み合った謎が、最後にきちんと解き明かされる爽快感。そして綾辻行人との対談も興味深く、ミステリー文学の奥深さを改めて認識させられました。 若い頃ほど長編小説を読むのは体力が必要ですが、この作品はそれだけの価値があります。エンタメ性と知的満足度のバランスが絶妙。今時の話題作もなかなかやりますね。
『屍人荘の殺人』を読んで以来、このシリーズのファンなので、第3弾の『兇人邸の殺人』をすぐに手に取りました。廃墟遊園地という設定からしてすでに怖いのに、そこに建つ奇怪な屋敷「兇人邸」が舞台となると…ドキドキが止まりません。 葉村と比留子の連携プレーは相変わらず秀逸で、ふたりの掛け合いを読んでいるだけで引き込まれます。今作は登場人物が次々と惨殺されていく緊迫感が、前作以上かもしれません。謎解きの爽快感と、サスペンスとしてのスリルが絶妙なバランスで成り立っているのが、このシリーズの魅力だと改めて感じました。 正直なところ、ミステリ要素と恐怖要素のどちらかに振り切ってほしいと感じる瞬間もありましたが、むしろその両立が新しくて面白かったのかもしれません。気軽に読めるミステリとして最高の一冊。巻末の綾辻行人との対談も興味深くて、著者の創作秘話が聞けるのは嬉しい特典でした。次巻も楽しみです!
『屍人荘の殺人』の第3弾ってことで話題になってたから、思わず手に取ってしまいました。廃墟テーマパークとか、首切り殺人鬼とか、ザ・怖そうなストーリーなんですよね。 実際に読んでみると、確かに緊迫感がありますし、登場人物たちが次々と危機的状況に陥る場面はドキドキしながら読めます。ミステリー的な部分も工夫されてるんだと思います。 ただ正直なところ、期待値が高かった分、「あ、こういう展開か」って予想できちゃう部分が多くて。シリーズ第3弾だからもっと斬新な仕掛けがあるのかなって思ってたんですけど、パターンがちょっと似てるというか…? あと、読みやすい文庫本ってのは良いんですけど、ページ数の割に濃密な感じがしなくて。もっとじっくり世界観に浸れたら良かったなぁって思います。 つまり、悪くはないんだけど、特別ハマった!って感じではなかったという感じですね。ミステリー好きなら楽しめると思いますが、私には普通の一冊でした。
『屍人荘の殺人』の話題性に惹かれて、このシリーズを追いかけ始めました。第3弾となる『兇人邸の殺人』は、廃墟テーマパークという舞台設定だけで既にワクワクするのに、加えて首切り殺人鬼という凶悪な犯人設定が登場。これはもう期待値が高まるばかりです。 実際に読んでみると、その期待を十分に裏切らない面白さでした。主人公たちが次々と襲われる緊迫感、綻んでいく謎の数々、そして最後に明かされる真犯人像まで、ミステリとしてしっかり構成されています。特に前半の恐怖感と後半の謎解きのバランスが秀逸で、一気読みしてしまいました。 ただし、シリーズを重ねるごとに設定が複雑化しているのは少し気になります。新しい読者がいきなり第3弾から入ると、背景となる班目機関の設定などで少し戸惑うかもしれません。本書には綾辻行人との対談も収録されており、こうした小ネタも読者を喜ばせる工夫として機能しています。 トレンドに乗りたい派の方なら、このシリーズは確実にオススメできる一冊です。
『屍人荘の殺人』が面白かったから、その流れで第3弾も読んでみた。廃墟テーマパークの屋敷という舞台設定だけで、もうワクワクが止まりませんでした。 今村昌弘の筆力は本当にすごい。登場人物たちが次々と追い詰められていく緊迫感、そして予想外の展開の連続に、フリーランスの合間を縫って一気読みしてしまいました。葉村と比留子のコンビの掛け合いも相変わらず良好で、絶望的な状況の中でも二人のやり取りにクスっと笑わされます。 ただ、シリーズが進むにつれて設定が複雑になってきているのか、ところどころ「え、これってどういう意味だっけ?」と首をかしげる瞬間も。前作をもう一度読み返してから臨むべきだったかな、という感じです。 それでも、ラスト近くの謎解きのカタルシスは素晴らしい。作者は本当に良いサプライズを用意してくれます。気軽に読める傑作ミステリとしては十分な満足度。次作が出たら迷わず手に取ります。
仕事の疲れを癒すため、このところミステリーに凝っているんです。『屍人荘の殺人』シリーズは前作を楽しく読んでいたので、第3弾の『兇人邸の殺人』も迷わず手に取りました。 廃墟テーマパークという非日常的な舞台設定が最高。医療現場の緊張感とはまた違う、息つく暇もないほどの緊迫感に引き込まれます。葉村譲と剣崎比留子のコンビネーション、二転三転する展開、そして巧妙に仕掛けられたトリック。50代の私でも夜間勤務の休憩時間にのめり込んでしまいました。 シリーズを重ねるごとに世界観が広がり、登場人物への愛着も増しているのを感じます。今回も予想を大きく裏切る真犯人の正体には驚きました。文庫版の扱いやすさも気に入っています。綾辻行人との対談も興味深く、執筆裏話が聞けるのはファンにはたまりません。 気軽に楽しめながらも、ちゃんと読み応えのある傑作です。次のシリーズ作品が待ち遠しくて仕方ありません。
『屍人荘の殺人』から続くシリーズ第3弾ということで、期待と不安を両立させながら読み始めました。正直に言うと、シリーズものは前作の評判に左右される怖さがあるんですが、この作品はその懸念を完全に払拭してくれました。 廃墟テーマパーク内の屋敷という舞台設定だけで既に不気味さが立ち上っているのに、そこに首斬り殺人鬼という要素が加わることで、恐怖とミステリが緊密に絡み合う構造になっています。登場人物たちが次々と追い詰められていく緊張感は、エンジニアとして複雑なシステムを組み上げる過程に通じるものがあって、その論理的な構築の美しさに引き込まれました。 特に葉村と比留子のキャラクターの関係性が深まってきたのが良い。二人の掛け合いに信頼と緊迫感が同居している様は、本当に説得力があります。 ラストの謎解きまで、細部にわたって計算し尽くされている印象を受けました。伏線の回収の気持ちよさは、プログラミングでバグを解決したときの達成感に似ています。ミステリ好きで論理的思考を楽しむ人には特におすすめできる一冊です。
屍人荘の殺人』シリーズの第3弾ということで、期待度高めで手にした一冊です。廃墟テーマパークという舞台設定からして、もう次々と不気味さが押し寄せてくる。エンタメ性と本格ミステリーのバランスが秀逸ですね。 葉村と比留子のコンビが危機的状況に陥る中、どんどん謎が深まっていく構成が見事。管理職生活で疲弊した頭をリセットしてくれるような、没頭感があります。前作を上回る衝撃とうたわれていますが、確かにそれを感じさせる仕掛けが随所に施されている。 一つ驚いたのは、本編の後に綾辻行人との対談が収録されていることです。このような企画は得難く、同じミステリ作家からの視点を知ることで、この作品をより深く味わえた気がします。気軽に読み始めたつもりが、いつの間にか一気読み。そういう魔力を持った作品に出会えるのが、読書の醍醐味だと改めて感じました。 シリーズを追い続ける甲斐のある、見事な一冊です。