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すべてが円くなるように

すべてが円くなるように

原田 マハ 幻冬舎 2026年3月18日

感想

真珠がつなぐ物語と聞いて、最初は少し地味なのかなと思っていたんですが、開いてみてびっくり。これは本当に素敵な短編集でした。 祖母と孫、母と娘、友人同士——世代を超えた女性たちの関係性が、真珠という共通のモチーフを通して描かれているんですが、その繊細さがいいんですよね。フェルメールへの思いを胸にアムステルダムへ向かう作家、建築の道を歩もうとする孫が祖母から受け継ぐもの。どの話も、人生の大切な瞬間を切り取ったような輝きがある。 家事をしながら読んでいると、その合間に登場人物たちの心情に引き込まれて、つい読むのに時間がかかってしまいました。でも、それが正解だったと思う。ゆっくり味わうべき本です。真珠のように月日をかけて磨かれたような、そんな品質感がこの作品全体に漂っているんです。日常の中で忘れかけていた、人とのつながりの美しさを思い出させてくれる一冊でした。

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