ペンネームの本棚
感想

正直なところ、このタイプの本は普段あまり手に取らないんですが、書店で見かけた時の説明文に引き込まれてしまいました。蝶の標本と人間という、一見すると結びつかないものの関係性が物語の核になっているというのが興味深くて。 読み進めると、確かに耽美的で不気味な雰囲気がずっと漂っています。主人公の蝶への執着と歪んだ思想が、どのように形成されていったのか。その心理描写が非常に緻密に書かれていて、気持ち悪さと同時に、どうしても続きが気になってしまう魔力があります。 ただ単なるサスペンスではなく、人間の美しさと醜さ、理性と狂気の境界線を揺さぶるような作品。事件の「なぜ」がどう解き明かされていくのか、その過程を読む醍醐味があります。文庫版だし気軽に読めるボリュームなのもいいですね。重いテーマですが、一気読みしてしまいました。気軽に読書を楽しむ身としては、こういう予期しない出会いがあるから本って面白いなと改めて感じます。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ