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陰陽師 氷隠梅ノ巻

陰陽師 氷隠梅ノ巻

夢枕 獏 文藝春秋 2026年1月9日

感想

陰陽師シリーズは相変わらず素敵です。この巻も岡野玲子さんの独特の世界観に完全に引き込まれてしまいました。 晴明と博雅の関係性はいつ読んでも心が温かくなりますし、今回の8編も一つ一つが繊細で奥深い。特に女道士の登場する話は、死とか時間とかいった重いテーマを扱っているのに、どこか光を感じさせる素敵なお話ばかり。菓子作りを通じて人間の想いを表現するところが、本当に丁寧だなと思います。 京の風情も素晴らしくて、読んでいると古都を散策しているような気分に。兼家の話も複数収録されているので、シリーズを通して読んでいる人にとってはたまりません。 子どもたちが学校に行っている昼間、静かに読むのに最高の一冊。ページをめくる手が止まりませんでした。陰陽師ファンなら確実に満足できる内容です。むしろ、次のシリーズが早く読みたくなってしまいました。