クスノキの番人

クスノキの番人

東野 圭吾

出版社:実業之日本社 出版年月日:2023/04/07

実業之日本社 | 2023/04/07

4.00
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

読書好きさんたちの本棚を覗き見できるって、こんなに楽しいんですね!この本を手にしたとき、まさに自分が求めていたものに出会えた感覚がありました。 著者が年間150冊以上読むという本気度に驚きつつ、でも一番惹かれたのは、10人の読書家たちの「個性」です。同じ本の世界を歩んでいても、みんなそれぞれ全く違う読み方をしている。インテリアとしての本棚づくりにこだわる人、言葉のセンスを磨くために読む人、時代を超えた本を愛する人——読むたびに「あ、こういう読み方もあるんだ」って発見があります。 子育てしながら細切れ時間で本を読む私にとって、本当に参考になったのが「読書を続けるコツ」のパート。無理なく続けるためのヒントが随所に散りばめられていて、これなら自分のペースで続けられそうだなって思いました。 何より素敵なのは、この本自体が「本との向き合い方」を教えてくれること。つまり、本を読むことの楽しさを、改めて感じさせてくれるんです。読書好きさんはもちろん、「もっと読書を楽しみたい」と思ってる人にこそ、手に取ってほしい一冊ですよ。

感想

東野圭吾の作品は以前から時々読んでいるのですが、この『クスノキの番人』は特に心に残りました。 主人公の玲斗が不当な解雇から一転、謎めいた依頼人に従うことになる設定がなかなか面白い。最初は疑い深く物語に入り込みましたが、クスノキという存在を通じて人間の優しさや繋がりが丁寧に描かれていく過程に、すっかり引き込まれてしまいました。 人生経験も積んだ身として感じるのは、この作品が単なるエンタメに留まらず、人生の再出発や贖罪、そして思いがけない救いについて問いかけている点です。登場人物たちが時間をかけて関係を築いていく様子が自然で、説教臭くないところが良い。長く生きていると、こういった人間らしい描写がありがたく感じられます。 文庫本という形式も手に取りやすく、何度も読み返したくなる作品です。アニメ化されるというのも納得できます。迷っている方には本当にお勧めしたい一冊ですね。

感想

東野圭吾らしい緻密な構成と、人間ドラマの深さが詰まった一冊ですね。 主人公が命じられる「クスノキの番人」という不可思議な役割。その正体が明かされていく過程が実に上手い。最初は謎めいた展開に引き込まれ、物語が進むにつれて登場人物たちの思いが少しずつ浮かび上がってくる感覚がありました。教育現場にいる身として、人と人との繋がりや「恩」の意味について考えさせられる部分も多かったです。 派手なアクションや謎解きというより、静かな感動が積み重なっていく小説。学園や家族の関係性、人生の選択肢について丁寧に描かれているので、中高年の読者にはとても響くと思います。文庫本というフォーマットも気軽に読みやすくて良いですね。 ただ、終盤の仕掛けは少し予想がつきやすいかもしれません。それでも、その答えに至るまでの道筋が心地よく、読み終わった後に温かさが残る。こういう余韻を大切にする小説は、個人的に大好きです。アニメ化も楽しみですね。

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