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感想

『征馬孤影』は、シリーズを重ねるごとに面白くなっていくのが本当に嬉しい一冊です。アルスラーンの王妃奪回の旅がいよいよ佳境に入り、複数の勢力が絡み合って物語が急速に動いていく緊張感がたまりません。 何度も裏切られ、苦難を乗り越えてきたアルスラーン。そして長く離れ離れになっていた父との再会の可能性が示唆される場面は、思わずページをめくる手が止まりませんでした。ナルサスの戦略的な知略も相変わらず冴えていて、小股ばかりでなく大きな戦闘シーンも迫力満点です。 ただ、登場人物が増えてきたからか、あと少しキャラクターの掘り下げがあれば、さらに感情移入できたかな、という思いはあります。それでも、物語全体の構成や各キャラの行動の必然性はしっかりしていて、「次はどうなるんだ」という期待感を持ったまま読み進められました。 忙しい毎日の中で、こうした壮大なファンタジーに浸る時間は本当に貴重です。シリーズの続きが早く読みたくなる、そんな引き込まれた読書体験でした。

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