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感想

ずっと気になっていた朝井リョウの『何者』をようやく読み終わりました。就活生という限られた時間の中で揺れ動く若者たちの心情が、ここまでリアルに描かれているんだという驚きです。 SNSでの自分と実際の自分のギャップ、親への見栄、同世代との競争意識…。誰もが心のどこかに持っているけれど、目を背けたくなる感情たちが次々と浮き上がってきます。登場人物たちを通じて、自分自身も問い詰められているような、そんな緊張感が最後まで途切れません。 母親になった今だからこそ感じることもあります。親の期待と本人の迷いのズレ、それでも前に進もうとする若者たちの切実さ。子どもたちがいずれ直面するこの世界について、深く考えさせられました。 終盤の展開も秀逸で、「あ、そういうことか」と目からウロコが落ちる瞬間がありました。気軽に読める一冊ではないけれど、それだけの価値がある傑作だと思います。同年代の方にも、お子さんのいる方にも強くおすすめしたい一冊です。

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