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零を継ぐもの5

零を継ぐもの5

横山信義 中央公論新社 2026年4月23日

感想

シリーズの5巻目ということで、続きが気になって手に取りました。太平洋戦争の激動の時代を舞台に、連合艦隊の動きを追っていくお話ですね。 戦況の転換期を描いた作品で、歴史好きにはたまらない内容だと思います。マーシャル諸島からマリアナ諸島へと舞台が移る中で、日本側の焦りと決断が伝わってきます。緻密な戦術描写は読み応えがあるし、当時の人たちがどんなことを考えていたのか想像させてくれます。 ただ、正直なところ、ここまで来るとシリーズの疲労感が出てきた感じもします。戦闘シーンの描き方は相変わらず丁寧なのですが、パターン化した展開に少し物足りなさを感じてしまいました。登場人物たちの心情描写がもう少し深かったら、もっと引き込まれたのではないでしょうか。 歴史冒険小説として無難にまとめられた一冊ですが、個人的には少し物足りない印象が残りました。シリーズを追っている方には必読だと思いますが、ここから入るなら前巻から読み始める方がいいかもしれませんね。

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