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時をかける情緒 まぁいいさ

時をかける情緒 まぁいいさ

清水ミチコ 幻冬舎 2026年2月5日

感想

公務員という職業柄、日々の業務に追われていると、ついつい人生について深く考える余裕を失いがちだ。この本はそんな時に手に取るぴったりの一冊だった。 エッセイと小説が織り交ぜられた構成で、著者が日常の中で感じた「ちょっとした違和感」や「なんでだろう?」という疑問が、軽やかに、でも確かな説得力を持って綴られている。黒柳徹子さんへのプレゼントの話だとか、伊東市長からの学びだとか、一見すると雑多に見えるエピソードが、読み進むうちに人生観についての深い思考へと導いてくれる。 特に印象的だったのは、人生の残り時間について考えるくだり。33歳の自分にとって、それは他人ごとではなく、ぐさりと心に刺さるメッセージだった。でもそれが重くなく、むしろ「まぁいいさ」という著者の姿勢に引き込まれる。平成から令和へかけての時代の空気感も心地よく感じられた。 気軽に読める文庫本だけど、読み終わった後は何か大事な視点をもらったような充足感がある。仕事の息抜きにも、人生について考えたい時にも、本当に良い相棒だと思う。

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