愛着障害スペクトラム こどもの気持ち&支援スキル大全

愛着障害スペクトラム こどもの気持ち&支援スキル大全

米澤 好史

出版社:講談社 出版年月日:2026/02/27

講談社 | 2026/02/27

3.43
本棚登録:7人

みんなの感想

感想

公務員生活も長くなると、職場や学校現場で色々な子どもたちを目にする機会が増えますね。そんな中でこの本に出会いました。 正直、最初は「発達障害支援が効かない?」というタイトルに少し懐疑的でした。でも読み進めると、愛着障害という視点の大切さが本当によく分かります。問題行動の背景にある子どもの心理状態を丁寧に解説してくれるので、単なる「わがまま」や「躾不足」で片付けてしまう危険性に気づかされました。 マンガが豊富に使われているのも、この手の本としては珍しく読みやすい。複雑そうなテーマなのに、ストーリーを通じてスッと理解できる構成になっています。支援スキルのパートも実践的で、学校現場や家庭で実際に使えそうな工夫がたくさん載っていました。 子育て中の親はもちろん、教員や公務員として子どもと関わる人全員にお薦めできる一冊。気軽に読める本だからこそ、こういう視点を持つことの大切さが伝わりやすいと思いますよ。

感想

孫の支援に役立つかと思い、話題の本だからと手に取ってみました。愛着障害という概念そのものは興味深く、子どもの困った行動の背景を理解しようとする姿勢は理解できます。ただ、正直なところ少し物足りなさを感じました。 マンガを交えた説明は確かにわかりやすいのですが、内容が総花的で、実際の支援現場でどう活かすかが曖昧なのです。「愛着修復支援」と銘打っていながら、具体的な方法論の説明が十分とは言えません。我々ボランティアが本当に必要としているのは、マニュアル的な技法ではなく、子どもとの関わり方の本質ですが、そこへの深掘りが足りないように感じました。 また、専門用語の羅列がやや多く、一般読者向けという割には理解が難しい部分もあります。もっと実例を交えながら、ゆっくり丁寧に説き明かしてくれたら良かったのに。時下の話題本だからこそ、期待値が高くなってしまったのかもしれませんが、予想ほどの収穫は得られませんでした。

感想

最近、職場の若い部下たちが子育てについて悩みを打ち明けることが増えた。その中で「発達障害かもしれない」という相談を何度か受けたのだが、この本を読んでみて目からウロコだった。 子どもの問題行動が単なる躾の不足や発達障害だけでは説明できず、実は愛着障害が根底にあるケースが多いという視点は、正直新しい気づきだ。マンガを交えた解説だから、忙しい日常の中でもサッと読める。具体的な行動事例と、それに対する支援スキルが実践的に書かれているのが実用的で良い。 子どもに関わる仕事をしている人だけでなく、親世代の会社員にも読んでもらいたい内容だ。自分自身の子どもとの関係を見つめ直すきっかけにもなるし、後進の育成という観点でも参考になる。話題の一冊として読む価値は十分にある。心理学的な深さと実用性のバランスが取れた、良い本に出会えた。

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