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地雷グリコ(1)

地雷グリコ(1)

青崎 有吾 KADOKAWA 2023年11月27日

感想

新聞の書評欄で目にしたこの作品、ミステリ界の旗手による頭脳バトルという触れ込みに、つい手に取ってしまいました。 女子高生の主人公が様々なゲームを通じて対戦相手と競い合うという設定。「地雷グリコ」に始まる五篇の短編は、いずれも日常にある遊びやゲームを題材にしながら、心理戦の面白さを描いています。最初の作品は特に独創的で、ゲーム性と緊迫感のバランスが取れていて引き込まれました。 ただし、全体を通して見ると、掲載順に進むにつれ少々パターン化した感があるのは否めません。それぞれのゲームルール自体は工夫されているのですが、どうしても似たような展開の繰り返しに感じられてしまう。また、主人公のキャラクターも深掘りが十分とは言いがたく、もう少し人物描写があれば一層引き込まれたのではと思います。 悪くはない作品ですが、特に心に残るものもなく、読み終わった後のカタルシスが物足りません。興味深い仕掛けはあるものの、全体的には及第点といったところでしょうか。