ガラスの仮面 44
白泉社 | 2009/08/26
みんなの感想
ガラスの仮面の連載再開を記念した44巻、やっぱり期待を裏切らない面白さです。マヤと亜弓が月影千草の前で紅天女を演じるシーンは、長年のファンなら絶対に見逃せない重要な場面。二人の緊迫した空気感が漫画から伝わってきて、引き込まれてしまいました。 特に印象的だったのは、月影が差し出したコップ一杯の水というシンプルな小道具なのに、そこに隠された意図が見える構成の上手さ。美内すずえ先生の細やかな心理描写があるからこそ、一杯の水にこんなに深い意味が生まれるんだなと改めて感じます。マヤと亜弓それぞれの反応の違いにも注目する価値があります。 長く続いている作品だから「今から読んでも大丈夫かな?」と不安な人もいるかもしれませんが、このシリーズの盛り上がりどころを逃す方がもったいないと思いますよ。演劇の奥深さと少女漫画としての良さが完璧に融合した一冊。おすすめです。
息子の部屋で見かけた「ガラスの仮面」の単行本が気になり、ずっと前の作品だからと手に取った44巻です。正直なところ、長く続いている人気作品ということは知っていたのですが、ここまで来ると何が面白さなのか判断が難しいですね。 この巻では、マヤと亜弓が月影千草という人物の前で演技を披露するという場面が中心になっています。二人の紅天女という役への向き合い方の違いが描かれているらしく、その辺りの緊張感は確かに感じられます。ただ、私のような途中から入った読者には、登場人物たちの複雑な背景関係がいまひとつ把握しきれない部分があります。 人気漫画というのは独特の魅力があるのだと改めて思いますが、この巻だけ読んでの評価となると、可もなく不可もなくというのが正直な感想です。全体のストーリーの流れの中では重要な位置付けなのだろうと想像しますが、一冊の完結性としては物足りなさがあります。ファンの方には申し訳ありませんが、私のようなシニアには少し敷居が高い作品のようです。
ガラスの仮面も44巻まで来たんですね。ずっと気になっていたシリーズなので、思い切って購入してみました。 この巻は「紅天女」という作品の試演がメインになっているんですが、マヤと亜弓の二人の演技を月影千草が直接見守るという、かなり緊迫した場面が印象的です。二人の反応の違いや心理描写が丁寧に描かれていて、漫画とは思えないほどの奥深さを感じました。 新社会人で仕事のストレスがある中でも、こういう心理戦的な要素が含まれた漫画は読んでいて引き込まれます。特に月影千草というキャラクターの存在感が強くて、彼女が何を考えているのか、その意図が気になって続きが読みたくなってしまいました。 44巻という長さが心配でしたが、このタイミングから読んでも世界観に入り込めたのは良かったです。ただ、できれば前の巻も遡って読みたい気持ちもあります。演劇という題材も新鮮で、仕事の息抜きにちょうど良い一冊でした。