栞と嘘の季節

栞と嘘の季節

米澤 穂信

出版社:集英社 出版年月日:2022/11/04

集英社 | 2022/11/04

4.33
本棚登録:3人

みんなの感想

感想

前作『本と鍵の季節』がなかなか良かったので、続編が出ると聞いて迷わず手に取りました。正解でした。 今回もやはり高校の図書室が舞台で、図書委員たちが中心となって事件を追っていくのですが、前作よりもストーリーが複雑に絡み合っている印象です。毒性の高いトリカブトの栞という、いかにも創意工夫に満ちた仕掛けが事件の核となっており、作者の想像力の豊かさに感心させられます。 登場人物たちが次々と嘘をついては、その真相が明かされていく過程がじつに巧妙です。慎重に読み進める必要がありますが、それだけに謎解きの満足感がより一層深くなります。直木賞受賞作というのも納得できる完成度ですね。 若い世代向けかもしれませんが、人間関係の複雑さや心理描写もしっかり書き込まれており、年配の読者にとっても十分に引き込まれる内容となっています。前作を読んでいればさらに楽しめるでしょう。ただし、物語の構造が少し複雑なぶん、集中力が必要な部分はありますので、そのあたりは個人差があるかもしれません。いずれにせよ、本好きであれば一読の価値ありです。

感想

図書委員シリーズの続編ってことで手に取ってみたんですけど、めっちゃ面白かった!前作は読んでなかったんですが、それでも普通に楽しめました。 トリカブトっていう毒性の強い花が栞に使われてるっていう設定が秀逸で、その時点でもう引き込まれちゃいます。図書室という日常的な舞台で展開するミステリーなんですが、スケールは想像以上に大きくて。誰が犯人なのか、なぜこんなことを?って疑問がどんどん膨らんでいく感じがたまりません。 登場人物の心理描写が丁寧で、表面上は普通に見える高校生たちが色々な嘘や秘密を抱えてるのが明かされていくのが良いですね。真犯人がわかる瞬間はマジでビックリしました。新社会人になって疲れた時間も、この本読んでたらあっという間に過ぎちゃいました。直木賞受賞作だって納得です。続きが気になるし、前作も読みたくなった。