健太の本棚
アート・オブ・スペンディングマネー

アート・オブ・スペンディングマネー

モーガン・ハウセル / 児島 修 ダイヤモンド社 2025年11月20日

感想

前作『サイコロジー・オブ・マネー』を読んで感銘を受けていたから、続編が出たと知ったときはすぐに手に取った。予想通り、期待を上回る内容だった。 本書の最大の魅力は、お金の使い方を「心理学」と「現実」のレンズで捉え直すところ。フリーランスの自分にとって、収入の変動はつきものだが、その中でどう資産を活用していくかは常に悩ましい課題だ。著者は複雑に見えるこのテーマを、ユーモアを交えた事例や逸話でスッと腑に落ちさせてくれる。 特に印象的だったのは、お金の本来の価値が「選択肢を増やすこと」という視点。貯蓄も消費も投資も、その本質は「将来の柔軟性をいかに保つか」という一点に集約されるんだと気付かされた。自由業だからこそ、この考え方は本当に実用的だ。 難しい金融理論が必要ない代わりに、人間の本質に基づいた深い洞察がある。仕事の合間にも読みやすく、サクサク進むのも気に入った。手元に置いておきたい一冊。