健太の本棚
感想

文庫本だから気軽に読めるだろうと手に取った一冊。パラレルワールドもの、それも戦後日本の歴史が大きく異なる世界という設定に引き込まれました。 ただ正直なところ、期待値と現実のギャップを感じずにはいられません。戦闘国家日本という独特の世界観は興味深いのですが、ストーリー展開がどこか予定調和というか、意外性に欠ける印象。主人公の時空のズレに気づいてから先の盛り上がりが、もう一段階欲しかった気がします。 描写自体は丁寧で読みやすいし、短編ではなく大長編としてのボリュームもあります。娯楽小説として軽く楽しむにはいいかもしれません。ただ、フリーランスでストレスが溜まる時期に読むなら、もっとガンガン引き込まれるような傑作を選んだ方が良さそうだな、と。 フリーランスの息抜きとしての読書には、もう少し何かスパイスが欲しいというのが、素直な感想です。

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