しんの本棚
第2図書係補佐

第2図書係補佐

又吉直樹 幻冬舎 2011年11月1日

感想

お笑い芸人が本気で文学と向き合うという、一見ちぐはぐな組み合わせに惹かれて手に取りました。 ページを開くと、又吉が尾崎放哉や太宰治といった文豪たちの作品とどう向き合い、何を感じたかが率直に綴られている。特に印象的だったのは、単なる作品紹介ではなく、彼自身の人生経験と重ね合わせながら文学を語る姿勢です。エッセイとしての完成度も高く、各篇が確かな思考と感情を持ちながら組み立てられている。 新社会人として、まだ人生経験が浅い自分にとって、この本は「文学の読み方」の一つの指針になりました。作品の意味を理解することだけでなく、そこから自分は何を受け取り、どう生きるのかを問い続ける姿勢が大切なんだと改めて感じます。 巻末の中村文則との対談も質が高く、文学好きなら必読です。正直なところ、芸人というフィルターを通すことで文学がより身近になった。万人には響かない本かもしれませんが、文学に真摯に向き合う人間ならば確実に心を揺さぶられる一冊だと思います。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ