裕子の本棚
感想

孫の勧めで手に取った作品です。島での殺人事件と「十戒」という不思議な設定に、最初は引き込まれました。犯人探しのミステリーでありながら、犯人を知ってはいけないという矛盾した状況が面白いなと思いました。 ただ、話が進むにつれて、登場人物たちの行動がやや複雑で、私のような年寄りには追いきれない部分も多くありました。文庫本も字が小さいので、眼鏡が手放せません。内容自体は悪くないのですが、大仕掛けな装置や、次々と起こる出来事に、どこまでが現実でどこからが仕掛けなのか、判断が難しかったというのが正直なところです。 エンタメ性とミステリーのバランスは取れているように見えますが、特に心に残る何かがあるわけでもなく…。パート帰りの疲れた頭で読むには、もう少し単純明快な話の方が私には向いているようです。良い作品なのだと思いますが、個人的には「こんなもんかな」という感じでしょうか。

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