江戸の香りの話ときいて、つい手に取ってしまいました。おりんのお話が好きで以前読んでいたので、この著者さんの新しいシリーズなら間違いないだろうとね。 仙薫堂という香のお店を舞台にしたお話なんですが、なんともいい香りが立ち上ってくるような、そういう世界観なんです。跡取り娘のおみつさんと、お店に訪れるいろいろなお客さんとの関わりが、とても素敵に描かれています。人生でいろいろあった方たちが、香という切り口で物語が紡がれていく。読んでいると心がほわっと温かくなりますよ。 江戸の時代設定も心地よくて、パート仕事で疲れた日の夜なんかに、ゆっくり読むのに本当にぴったりです。一話一話が短編みたいにまとまっているのも、気軽に読める私たちのような者にはありがたい。難しくなくて、でも深い人情がちゃんとある。こういうお話をもっと読みたいなあって思わせてくれます。文庫本だし、手ごろなお値段なのも嬉しいですね。
最近登録された他の本の感想
2026年07月29日
この本、なかなか面白いですよ。銀座でSNSがざわつく「人魚が逃げた」という言葉から始まるなんて、現代的で興味をひきますね。何度も本屋大賞にノミネートされてるって聞いていたから、いつか読みたいと思ってたんです。 読み始めたら一気に引き込まれてしまいました。謎めいた青年の言動をめぐって、いろんな立場の人たちの人生の転機が描かれるんですが、そのつながり方が実に自然で、それぞれのお話が心に染みる。12歳違う女性との恋、娘との関係、コレクターの執念…どれもが「あ、こういうこと、ありますよね」って思わせられる。 何より素敵だなって感じたのは、この本全体からにじみ出ている「人生ってそんなに悪くないじゃない」という温かさです。つらいことも、迷いも、喜びも全部含めて、人生ってそこまで悪くないんだって感じさせてくれる。パート仕事で毎日を過ごす身としても、ホッとできる一冊でした。
2026年07月18日
孫がフランスに留学することになって、私も少し基本を学んでみようかと思い手に取りました。正直、この年になって新しい言葉を覚えるなんて大変だろうと心配でしたが、この本はびっくりするほどわかりやすい。 文法を大事なものから順番に教えてくれるので、無理なく進められます。難しい説明ではなく、実際に使う表現から学べるのがいいですね。毎日少しずつ、気楽に読み進められる工夫がされている感じがします。 年配の私たちでも使いやすいテキストだと思いますよ。孫のために始めた勉強ですが、脳の活性化にもなっているような気がします。本当に「段階的」という言葉がぴったりで、挫折することなく続けられました。フランス語に興味のある方、特に初心者さんには本当におすすめです。
2026年07月17日
孫に勧められて読んでみた本です。正直なところ、こんなに短くてシンプルな物語が、世界中のビジネスマンに読まれているなんて驚きました。 チーズを探し求める登場人物たちの話なんですが、読んでいるうちに自分の人生と重ねてしまいました。年を取ると、ついつい同じやり方に固執してしまうんですよね。でもこの本を読むと、変化を恐れず新しい道を探すことの大切さが、自然とわかってくるんです。 難しい言葉もなく、すいすい読めるのが良いですね。パート勤務で毎日が忙しいですが、ちょっとした休み時間にもぱっと読める。それなのに心に残るメッセージがあるというのは、素敵な本だなと思います。若い人はもちろん、私たちの世代にとっても勇気をくれる一冊。周りの友達にも貸してあげたいくらいです。
2026年07月07日
本屋大賞に選ばれたという帯に惹かれて手に取りました。満州を舞台に、時代に翻弄される3人の少女たちの友情を描いた作品なのですが、これが本当に素敵な物語でした。 私たちの世代には、戦争や満州という言葉は歴史の一部ですが、この本を読んでいると、当時を生きた人たちの思いがすごく伝わってくるんです。珠子、茉莉、美子という3人の少女が、異なる背景を持ちながらも友情を育んでいく過程には、自然と涙が出てしまいました。 文庫本ということもあって読みやすく、パート帰りに少しずつ読み進めることができたのも良かったですね。時代の波に翻弄されながらも、懸命に生きる姿は、人生経験が豊かになってからこそ、より深く響くような気がします。再会の場面では、特に胸が熱くなりました。 多くの人に読んでほしい、そういう一冊です。
2026年06月30日
宮本輝さんの作品は本当に心にしみます。この全集の第2巻に収められた二つの長編は、どちらも人間の深い部分をえぐるような力強さがありました。 書簡体という珍しい形式で描かれた作品は、愛と憎しみが複雑に絡み合う様子が手に取るようにわかります。手紙という形だからこそ、登場人物の本音が少しずつ明かされていく緊迫感がたまりません。人生で大事な人との関係って、こんなに複雑なんだなあと改めて感じさせられました。 もう一つの軽井沢を舞台にした作品は、清爽な景色と人間の罪深さの対比がほんとうに美しい。避暑地という明るいイメージと、そこで起こる背徳的な出来事とのズレが、まるで映画を見ているようでした。 パートの休みの日に少しずつ読み進めましたが、どんどん引き込まれてしまって、気付いたら一気読みしていました。70代だからこそ、人間関係の機微や人生の重みがひしひしと伝わってくるのかもしれません。宮本輝の描く世界は本当に素敵です。
2026年06月15日
最近、このシリーズがお気に入りで、7巻も迷わず手にしてしまいました。南国での休暇の場面が中心とのこと、読んでいてほんとに気分がいいですね。穏やかな物語の流れが心地よくて、パート仕事で疲れた日の夜に読むと、ふっと肩の力が抜ける感じです。 異世界ファンタジーといっても、難しい設定や複雑な人間関係がないのが良いところ。さらりとした文章で、登場人物たちの様子が目に浮かぶようです。シリーズを重ねるごとに、キャラクターたちへの愛着も深まってきました。 コミカライズやファンブックも出ているとのことで、今はそっちにも興味津々。同じ世界観をいろんな形で楽しめるなんて、こういう時代になったんだなあと感心します。疲れない読書、癒される物語を求めている方には、ほんとにおすすめできる一冊ですよ。
2026年06月12日
有名な作家さんたちが集まった短編集ということで、つい手に取ってしまいました。「捨てられないモノ」というテーマは、年を重ねた身としては本当に身につまされます。机の引き出しにだって、もう何年も使っていない物ばかり。だからこそ、この本の視点は面白いなと思いました。 ただ、正直なところ、すべての短編が心に響いたわけではありません。素敵だなと感じる作品もあれば、ちょっと物足りないと感じるものもありました。やはり作家さんによって得意不得意があるんでしょうね。二十編も入っているので、好みが分かれるのは仕方ないかもしれません。 それでも、懐かしい品物についていろんな角度から考えさせてくれるという点は良かった。久しぶりに奥の方にしまってある物を見つめ直してみようかな、という気になります。文庫本だから持ち運びも便利だし、気軽に読むのにちょうどいい一冊。パートの休憩時間なんかに少しずつ読み進めるのが、このような短編集にはぴったりですね。
2026年06月11日
もう16巻ですって。このシリーズはね、毎回楽しみにしているんですよ。くるねこ大和さんの描く猫たちの様子がね、本当に愛らしくて、パート帰りの疲れた時にこれを開くと気持ちがほっこりするんです。 今回も相変わらず猫ちゃんたちのいたずらぶりや、著者さんが何度も引き取ってしまう様子が微笑ましく描かれていますね。こういう話を読んでいると、命を大切にする心の大事さってものが自然と伝わってくるんです。わたしだって若い頃は動物にあまり関心がなかったけれど、年を取った今だからこそ、この本の良さがわかる気がします。 描き下ろし番外篇も入っているということで、新しい話も楽しめるし、愚連隊篇の面白さはいつもの通り。猫だらけの生活ぶりに笑ったり、時にはちょっと涙ぐんだり。そういう自然な感情の起伏を感じられるのが、このシリーズの魅力だと思うんですよ。気軽に読めて、心が温かくなる。そういう本をこの年になっても出会えるというのはありがたいことだなあと思います。
2026年06月10日
パート先の同僚が「いい本だよ」って勧めてくれたので、手に取ってみました。精神科医が患者さんとの対話を通じて気づいたことをまとめた本なんですね。 正直なところ、最初は難しい話なのかなって思ったんですが、読んでみるとすごく身近な内容でした。弱さや傷つきを受け入れることの大切さ、無理に強がる必要はないんだってことが、素直に心に入ってくる。人生の後半戦を歩んでいる私からすると、「ありのままでいい」っていうメッセージがね、ほっとさせてくれるんです。 78年も生きていると、いろいろ背負ってきたものがあるし、完璧でなきゃいけないなんて思い込みもあった。この本を読んで、そういう重荷をちょっと下ろせた気がします。医学的な難しい話というより、人生経験に基づいた温かなエッセイを読む感覚で楽しめました。同じくらいの年代の友人にも貸してあげたいと思います。
2026年06月08日
この本の面白さには、本当に引き込まれてしまいました。神社ツアーの提案から始まる冒険なのですが、ただの旅の話ではなくて、日本の歴史や結界術といった深い知識が織り交ぜられているんです。 龍神ガガと新しく登場する美夜件という予言獣のキャラクターが楽しくて、二人の掛け合いを読んでいるだけで笑顔になります。年を重ねた私でも、こういう軽妙でユーモアのある描写は心がほぐれますね。 そして何より素晴らしいのは、バラバラに見える歴史の出来事が少しずつ繋がっていく過程です。徳川家康の結界術や平安京の陰陽道の話なんて、学校では教わらない興味深い知識で、読んでいて「へえ、そんなことがあったのか」と感心しきりでした。 仙台から全国を巡る旅の描写も丁寧で、まるで自分も一緒に旅をしているような気分になります。怨霊たちの真実にたどり着く場面は、思わず目を離せなくなってしまいました。気軽に読める小説でいながら、歴史への好奇心も満たしてくれる、そういう素敵な一冊です。
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