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感想

読むまでは、辞書編集という地味な題材で大丈夫かな…と少し不安でした。でも、この心配は杞憂に終わりました。 主人公・馬締が営業部から辞書編集部へ異動するところから始まるのですが、言葉ひとつひとつに真摯に向き合う姿勢が本当に素敵です。変人扱いされていた彼が、個性的な仲間たちと一緒に『大渡海』という辞書を完成させるまでの過程を丁寧に描いているところが良かった。 何より印象的だったのは、登場人物たちが言葉を通じて人間関係を深めていくところ。言葉が単なる記号ではなく、人と人を繋ぐ絆であることが伝わってきて、思わず自分の日常の会話を見つめ直したくなりました。 時間をかけて「ものづくり」に向き合う大切さも感じさせてくれる作品です。慎重派の私としては、完成までの過程が丁寧に描かれていることが安心して読み進められたポイント。スッキリしたラストも素敵でした。

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