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ビブリア古書堂の事件手帖3 〜栞子さんと消えない絆〜

ビブリア古書堂の事件手帖3 〜栞子さんと消えない絆〜

三上 延 KADOKAWA 2012年6月23日

感想

シリーズ3作目ということで、前作の評判を参考にしながら手に取ってみました。古書と人間関係を丁寧に描く作風は相変わらず魅力的で、鎌倉という舞台設定も素敵です。栞子さんと新しい客たちの出会いを通じて、本と人生の繋がりが浮かび上がるというコンセプトも好きです。 ただ、正直なところ、3作目となるとパターン化した印象は否めません。古書が持つ秘話を明かしていく構成は相変わらず丁寧なのですが、どのエピソードも似たような温かさで解決されていく流れに、新鮮さを感じにくくなってきました。もちろん安定感があるからこそ、気軽に読める良さもあります。 栞子さんの行動や推理の部分ももう少し掘り下げて欲しかったかなと思います。無骨な青年店員との関係性の変化も、細かいですが感じられるようになっていて、そういう部分は良いんですけれど。 古書が好きな方や、シリーズの第1巻から順番に読んでいる方には充分満足できる作品だと思います。ただ、シリーズを重ねるごとに「こんなものかな」という気持ちになるのは、私だけではないような気がします。

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