舟を編む
光文社 | 2011/09/01
みんなの感想
最近SNSでよく見かけていたこの本、ついに読んでみました。正直期待以上でした。 辞書という地味な仕事を題材にしているのに、こんなに引き込まれるとは。主人公の馬締が営業部で「変人」として扱われていたのが、辞書編集部では唯一無二の才能として開花していく過程がいいんです。職場で自分の場所を見つけることの大切さって、公務員の私にも心に響きます。 何より素敵なのは、登場人物たちが言葉を通じてつながっていく部分。定年間近のベテラン、老学者、個性的な同僚たち——みんなが「大渡海」という一冊の辞書を編むために力を合わせる。その過程で人生が編み上げられていく感じが、本当に素敵です。 言葉ひとつひとつの重みを改めて感じさせてくれた作品です。仕事に疲れた時に、この本の温かさに触れたくなる。話題になった理由がよくわかりました。ぜひ映画化も見たい。
『舟を編む』を読み終わって、しばらく余韻に浸っていました。 この本は、辞書編集という一見地味な仕事を題材にしているのに、なぜこんなに心が温かくなるんだろう。登場人物たちが言葉一つひとつと真摯に向き合う姿勢が、本当に素敵です。特に主人公の馬締が、営業部で「変人」扱いされていたのに、辞書編集部で自分の才能を花開かせる過程には、思わず応援したくなります。 印象的だったのは、チームメンバーそれぞれが「言葉」という共通の目的で繋がっていくところ。年代も背景も違う人たちが、一冊の辞書を完成させるために協力する物語として描かれているんですが、これって実は人間関係の本質を描いているんじゃないかと感じました。 フリーターの自分も、何か一つのことに没頭できる喜びがあります。この本を読むと、その大切さをあらためて思い出させてくれます。地道な作業の積み重ねが、やがて大きな成果になるという希望も感じられて。 単なる仕事小説ではなく、人生について考えさせられる素敵な一冊です。
話題の『舟を編む』をようやく読み終わりました。教育現場にいる身として、この作品は非常に心に響きました。 辞書編集という一見地味な仕事を通じて、言葉の重みと人間関係の絆が丁寧に描かれています。主人公・馬締光也が営業部から辞書編集部へ異動するくだりから、既に引き込まれました。変人扱いされていた彼が、実は言葉に対する独特の感性を持っていたという設定は秀逸です。 何より素晴らしいのは、登場人物たちの成長が自然に描かれていること。定年を控えたベテラン、学問一筋の老学者、そして馬締自身。それぞれが『大渡海』という一つの辞書を完成させるために、時間をかけて人間関係を築いていく過程が、本当に美しい。 ただし、辞書編集というテーマの性質上、中盤やや進行が緩く感じられる点は否めません。ですが、それもまた職人的な仕事の本質を表現しているのかもしれません。 言葉を扱う教員として、生徒たちにも薦めたい一冊です。