最近SNSでよく見かけていたこの本、ついに読んでみました。正直期待以上でした。 辞書という地味な仕事を題材にしているのに、こんなに引き込まれるとは。主人公の馬締が営業部で「変人」として扱われていたのが、辞書編集部では唯一無二の才能として開花していく過程がいいんです。職場で自分の場所を見つけることの大切さって、公務員の私にも心に響きます。 何より素敵なのは、登場人物たちが言葉を通じてつながっていく部分。定年間近のベテラン、老学者、個性的な同僚たち——みんなが「大渡海」という一冊の辞書を編むために力を合わせる。その過程で人生が編み上げられていく感じが、本当に素敵です。 言葉ひとつひとつの重みを改めて感じさせてくれた作品です。仕事に疲れた時に、この本の温かさに触れたくなる。話題になった理由がよくわかりました。ぜひ映画化も見たい。