てつの本棚
愛蔵版 イクサガミ

愛蔵版 イクサガミ

今村 翔吾 講談社 2026年8月3日

感想

話題のシリーズということで、思わず手に取ってしまいました。愛蔵版ということで特別感もあるし、サイン入りとか限定特典とか、やはり惹かれるものがありますね。 実際に読んでみると、確かに筆力というか世界観の構築力はすごいと感じます。教科書でしか知らない歴史の時代が生き生きと蘇るような、そういった魅力は間違いなくあります。ただ、正直なところ、ボリュームの割に物語の起伏がやや単調に感じてしまったというか。長編だからこそ、もっとページをめくる手が止まらなくなるような仕掛けが欲しかったなというのが本音です。 また、限定特典が充実しているぶん、装丁や造本の豪華さが本文の評価を少し押し上げているような気もして。小説の内容だけで評価すると、もう少し辛くなっちゃうのかもしれません。教員という仕事柄、生徒にも薦める本を厳選する習慣がついているせいかもしれませんが、もう少し読みやすさとストーリーの緩急があったら、と思いました。

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