チョコの本棚
感想

久しぶりに「泣いた赤おに」を手に取ってみました。浜田廣介の代表作として知られるこの作品ですが、大人になってから読むと、その深さに改めて気づかされます。 表面的には民話的な優しさを持つ物語ですが、登場人物たちの心の葛藤や選択の重みが、実に丁寧に描かれています。友情と自己犠牲のテーマは、管理職として多くの判断を迫られる日常の中で、改めて考え直すべき価値観を提示してくれました。 新書というコンパクトな形式ながら、何度も読み返したくなる深い余韻が残ります。子どもの読み物として済ませるには惜しい、大人こそが味わうべき作品だと感じます。人生経験を重ねた読者だからこそ見えてくる部分が、確実に存在するのです。 古典として評価されるだけの理由が、今回の読書で納得できました。

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