文子の本棚
感想

東野圭吾さんの加賀恭一郎シリーズは前から気になっていたんですが、この『赤い指』はほんとうに面白かった。少女の死という痛ましい事件から始まるのですが、単なる推理小説じゃなくて、家族って何なのかをじっくり考えさせられる作品なんです。 刑事・加賀恭一郎が少しずつ事件の真相に近づいていく過程が、ページをめくる手を止められません。犯人は誰なのか、なぜこんなことが起きたのか、という謎解きの面白さもありますが、それ以上に「平凡な家族など、この世に一つもない」という言葉が心に残ります。誰もが何かしらの秘密や問題を抱えているんだな、ということが感じられるんです。 文庫本なので携帯にも便利で、パート帰りの電車の中でも読みやすい。ページ数もちょうどいいボリュームで、どんどん引き込まれていきました。家族について考え直すきっかけにもなりました。東野さんの他の作品も読んでみたくなります。

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