はるかの本棚
感想

講談社の文庫版『徒然草』第三巻を読み終わりました。古典の教養を深めたいという思いと、時間がある時に話題の本をチェックしたいという習慣から手に取ったのですが、正直なところ、期待と現実のギャップを感じました。 確かに第137段「花はさかりに」は圧巻です。美と無常について述べられた部分は、50歳を迎えた身として、人生の季節感について改めて考えさせられました。また第175段の酒に関する記述も、兼好の視点が具体的で興味深い。 しかし全体を通して読むと、段によってばらつきが大きいのが難点です。単なる知識の羅列に見える箇所も少なくなく、現代人の目には退屈に映ることもあります。古典の理解を深める意義は十分にありますが、管理職という忙しい立場で時間を割いて読むほどの充実感を得られたかというと、微妙です。 岩波文庫などの他の版と比較検討する価値はあるかもしれません。決して悪くはないのですが、特別に推奨したいほどではないというのが正直な感想です。

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