静かな読書の本棚
感想

人付き合いが苦手なハリネズミが、勇気を出して招待状を書く──そんなシンプルだけど素敵なストーリーです。読んでいて、自分の若い頃を思い出しました。自営業をやってると、お客さんや取引先との関係で気を遣うことばかり。でも年を重ねてくると、そういった葛藤も大事な経験だったんだと感じるようになるんですね。 この物語はそれを優しく、でも深く問いかけてくる。臆病で気難しいハリネズミの気持ちが本当によく描かれていて、思わず応援したくなります。もしかして拒絶されるかもしれない、でも勇気を出してみる。そういう人間らしい葛藤が、どうぶつたちの世界で自然に表現されているのが秀逸です。 オランダの作家さんだそうですが、文化の違いを感じさせない普遍的な温かさが満ちあふれている。忙しい日々の中で、ふと立ち止まって心を整理したいときに読むのに最適な一冊。大人だからこそ心に響く、そんな物語に出会えて良かった。

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