静かな読書の本棚
異世界のんびり農家 20

異世界のんびり農家 20

内藤 騎之介 / やすも KADOKAWA 2026年2月28日

感想

20巻目を迎えた「異世界のんびり農家」。もう10年近く追い続けているシリーズだけに、毎度の楽しみになっています。 このシリーズの素晴らしさは、派手な冒険譚ではなく、村の営みの中に小さな喜びや驚きを見つけていくところですね。今巻も夏の情景描写が心地よく、プールやアイスといった日常的な楽しみが妙に引き込まれます。自営業の身としては、仕事の息抜きに丁度いい温度感の物語です。 魔王国のオークション、そして飛行船の登場と、世界観も少しずつ広がっていく。キャラクターたちの関係性も深まり、新しい村の人間模様が増えていく楽しさがある。ついついページをめくる手が止まりません。 ただ、長く続くシリーズゆえか、やや展開の繰り返しが見え始めた部分もあります。それでも十分に満足できる一冊。のんびりとした世界観の中で、確実に物語が前に進んでいるのが実感できます。これからも追い続けたいと思わせてくれる作品です。