山口の本棚
名探偵の顔が良い2

名探偵の顔が良い2

森 晶麿 新潮社 2026年2月28日

感想

推しキャラへの愛を遺憾なく発揮しながら、同時に本気のミステリとしても成立させちゃうなんて、こんなズルい作品があっていいのかと思わず笑ってしまいました。 シリーズ2作目ということで、主人公・潤子と天草茅夢の関係性も一層深まり、その微妙な心理描写がたまりません。推しの髪が切られただけで動揺するという、誰しも経験のある乙女心が、こんなに丁寧に、そしてこんなに面白く描かれるとは。会社員の私も、思わず「あるある」と頷いてしまいました。 何より秀逸なのは、推し活の充実感と謎解きの爽快感が見事に両立していること。ジャンクな手料理という設定も愛おしく、ページをめくる手が止まりません。気軽に読めるのに、きちんと物語としての満足度が高い。仕事で疲れた帰宅後の時間に、こんなにドーパミンをもらえるなんて幸せです。シリーズの続きが早く読みたくて、もう待ちきれません。

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