山口の本棚
感想

仕事が忙しい日々の中で、この本に出会えたことが本当に幸運だと感じています。 ベルリンの刑事弁護士エーファが扱う九つの事件を描いた連作短編なのですが、どれも本当に素晴らしい。ミステリとしての完成度はもちろん、事件が「解決した」その先にある人間関係や感情の複雑さまで丁寧に描かれているところが特に好きです。謎解きの爽快感だけで終わらない、その後の余韻が心に残るんですよね。 読んでいると、ついつい仕事のことも忘れて一気読みしてしまいました。通勤電車の中でも続きが気になって、帰宅後も机の前で夜遅くまで読み続けてしまったほど。そのくらい引き込まれる面白さがあります。 一つ一つの短編は独立していながら、全体を通して読むと深い味わいが出てくる。新人作家とは思えないほど洗練された表現と構成に、本当に驚きました。気軽に読める楽しさと、考えさせられる深さが両立している。こういう本こそ、心から人にお勧めしたくなります。

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