君の膵臓をたべたい

君の膵臓をたべたい

住野よる

出版社:双葉社 出版年月日:2015/06/01

双葉社 | 2015/06/01

4.12
本棚登録:13人

みんなの感想

感想

SNSで話題になってるって聞いて、気になって読んでみました。正解でした。 最初はどこにでもある青春ものかな?って思ったんですけど、全然違った。拾った日記という設定だけで、ここまで心をかき乱されるとは…。主人公たちの関係性が時間とともに変わっていく様子が本当に自然で、ページをめくる手が止まりませんでした。 特に印象的だったのは、桜良というキャラクターの描き方。秘密を抱えた少女っていうテンプレートかと思いきや、すごく立体的で人間らしいんです。彼女の視点と僕の視点が織り交ざる構成も素敵で、同じ出来事が違う意味を持つことに気付かされます。 ちょっと重いテーマを扱ってるからこそ、最後のページに到達したときの感情が違う。読み終わった後、しばらく余韻に浸ってました。友達とも話題にしてるし、このご時世だからこそ、こういう「今を大切にする」メッセージが響くんだと思います。 デビュー作とは思えないほど完成度高くて、著者の今後の作品も追いかけたくなりました。

感想

話題になっているこの作品、ようやく手に取る機会に恵まれた。正直なところ、こうした青春小説が自分の心をここまで揺さぶるとは予想していなかった。 物語は二人の高校生の関係を軸に、運命的な出会いから始まる。秘密の日記という仕掛けが絶妙で、読み進むにつれて登場人物たちの内面が鮮烈に浮かび上がってくる。著者のデビュー作とは思えぬほど成熟した筆致である。特に、死という避けられない現実に向き合いながらも、人生を肯定する姿勢が印象的だ。 中年になると、こうした作品を読む際、どうしても自分の人生と照らし合わせてしまう。失われた時間、手遅れになることへの恐怖、そして限られた日々をどう生きるか——重いテーマが扱われているのに、決して絶望的ではない独特の温かみがある。 ここ数年の流行本の中でも、これは単なるトレンドに留まらない作品だと感じた。広く読まれる理由が今ようやくわかる気がする。同世代の知人にも勧めたい一冊だ。

感想

話題になっているこの作品、やはり気になって手に取ってみました。デビュー作とは思えぬほどの完成度だという評判でしたが、読み終えた正直な感想としては、期待値と現実にやや乖離があったというのが本音です。 物語の仕掛けは秀逸で、隠された秘密が明かされていくプロセスは確かに引き込まれます。高校生という限定的な世界観のなかで、ふたりの関係が深まっていく様は丁寧に描かれています。しかし同時に、この構成があまりにも計算された感じがして、感情移入が妨げられた面もありました。 教員として長く生徒たちを見てきた身からすると、描かれている高校生の心理描写が必ずしも腑に落ちない部分も散見されます。もちろん小説であり創作ですから、現実そのままである必要はないのですが。 それでも、多くの読者に支持される理由は十分に理解できます。物語としての完成度は高く、感動的なシーンも多々あります。個人的には可もなく不可もなく、といった評価になりましたが、若い世代を中心に愛読される本として、その価値は確かなものだと感じています。

感想

医療現場での日々の疲れを癒してくれる本を探していた時に、この作品に出会いました。 高校生の男女の関係を描いた物語なのに、年配の私も一気読みしてしまいました。秘密の日記というシンプルな設定から始まるのに、どんどん引き込まれていく構成が見事です。医療従事者の経験から言わせてもらうと、作者が病気についてしっかり調べて描写していることが感じられます。その丁寧さが物語全体に説得力をもたらしているんです。 何より心に残ったのは、登場人物たちが限られた時間をどう向き合うかという問い。私たちの仕事では毎日が患者さんの人生の重要な場面と向き合うので、このテーマは深く響きました。 ただ、涙を誘う展開が予想通りに進む部分もあり、もう少し予想外の転機があれば完璧だったかなと思います。それでも、気軽に読めながらも考えさせられる良い作品です。ベストセラーになった理由がよくわかりました。

感想

正直なところ、このタイトルに最初は引いてしまいました。書店で何度か目にしていたものの、慎重な性格が邪魔をして手に取るのに時間がかかってしまったんです。しかし、複数の読者レビューが高く評価していたので、思い切って購入してみました。 正解でした。期待以上の感動がありました。 高校生という限定的な舞台設定ながら、人生の有限性とそこに生まれる絆について、これほど丁寧に描いた作品は珍しい。主人公たちの会話が自然で、読んでいて引き込まれていくのを感じました。 特に素晴らしいのは、仕掛けの巧妙さです。全編を通じて張り巡らされた伏線が、終盤で一気に回収される快感。35年も生きていると、小説のトリックなんて見抜けることが多いのですが、この作品はやられました。 いくつかの段階で物語が変化し、各段階で異なる感情を呼び起こされます。最初はミステリーのようで、中盤では青春小説らしさが強まり、終盤では深い人間ドラマへと変わっていく。その転換が実に自然です。 仕事で疲れた心に、本当に良い栄養になりました。同世代の方にも、また若い世代にも広くお勧めできる傑作だと思います。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ