本大好きおじさんの本棚
君の膵臓をたべたい

君の膵臓をたべたい

住野よる 双葉社 2015年6月1日

感想

医療現場での日々の疲れを癒してくれる本を探していた時に、この作品に出会いました。 高校生の男女の関係を描いた物語なのに、年配の私も一気読みしてしまいました。秘密の日記というシンプルな設定から始まるのに、どんどん引き込まれていく構成が見事です。医療従事者の経験から言わせてもらうと、作者が病気についてしっかり調べて描写していることが感じられます。その丁寧さが物語全体に説得力をもたらしているんです。 何より心に残ったのは、登場人物たちが限られた時間をどう向き合うかという問い。私たちの仕事では毎日が患者さんの人生の重要な場面と向き合うので、このテーマは深く響きました。 ただ、涙を誘う展開が予想通りに進む部分もあり、もう少し予想外の転機があれば完璧だったかなと思います。それでも、気軽に読めながらも考えさせられる良い作品です。ベストセラーになった理由がよくわかりました。

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