雄一の本棚
パンどろぼう ほかほかギフトボックス

パンどろぼう ほかほかギフトボックス

柴田 ケイコ KADOKAWA 2022年11月9日

感想

子どもが学校から持ち帰った「パンどろぼう」シリーズの評判を聞き、この3巻セットボックスを手に取ってみました。正直なところ、児童向けの作品をどう評価すべきか迷っていたのですが、実際に読んでみると驚きました。 独特のユーモアセンスと創意工夫が全編に貫かれています。パンに包まれた謎の存在という発想の奇抜さ、キャラクターたちのやり取りの軽妙さ、そして予想外の展開の連続——これらは単なる子ども向けの枠に収まらない魅力を持っています。第1巻から第3巻へと進むにつれて、世界観も広がり、物語に深みが加わっていく構成も見事です。 特に感心したのは、著者が読者の予想を巧みに裏切りながらも、納得できるストーリー展開にまとめている点です。慎重に書を選ぶ私ですが、この作品は親子で楽しめる稀有なエンタテインメント作品と言えます。ギフトボックス版はメッセージカード付きということで、プレゼントとしての価値も高い。大人が読んでも心が和らぐ一冊です。

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