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IT革命・デジタル社会に天皇制はいらない、かな?

IT革命・デジタル社会に天皇制はいらない、かな?

竹嶋悠 風詠社 2025年6月2日

感想

憲法論議というと、どうしても第9条が中心になりがちだが、この著作は国民主権と象徴天皇制という、より根本的な問いかけをしている。53年生きてきた中で、天皇制についてここまで本質的に考えさせられた本は稀だ。 特に興味深いのは、明治維新からの歴史的文脈を丁寧に追いながら、なぜこの制度が今日まで存続してきたのかを解き明かしていく手法である。著者は単なる天皇制批判に陥らず、多様化する価値観とSNS民主主義という現代的状況下で、国民統合の象徴という概念そのものの妥当性を問い直している。 自営業をやっていると、様々な価値観や背景を持つ人々と関わる機会が多い。その経験からも、本書の指摘は説得力がある。格差拡大と社会分断が進む時代に、すべての国民を一つのシンボルで括ることの困難さ。この問題提起は、政治的立場を超えて検討する価値があると強く感じた。 丁寧な論証と歴史的背景の提示により、読み応えのある一冊だ。

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