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感想

芥川賞受賞作ということで、期待を持って手に取りました。19歳の日雇い労働者の内面を描いた私小説とのことでしたが、読み終わって感じたのは、なんともいえない微妙な印象です。 確かに劣等感や怒りといった若年層特有の感情が丁寧に描かれています。埠頭での単調な日々のなかで、主人公がどのように葛藤しているのかは伝わってきました。ただ、私が39歳という年代だからかもしれませんが、その葛藤にどう向き合うのか、その先に何があるのかが曖昧に終わる印象を受けたのです。 併録されている後日談も読みましたが、やはり「諦観と覚悟」というテーマが前面に出すぎていて、読者に委ねる余白と、わかりにくさの境界線が曖昧な気がしました。 仕事で疲れた日々のなかで本を選ぶ身として、深く考えさせられるのは好みですが、このモヤモヤ感は果たて「作品の奥深さ」なのか「理解不足」なのか判断しきれません。受賞作だからこそ、もう一度丁寧に読む価値があるかもしれないとは思いますが。

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