penの本棚
感想

シリーズを通して積み重ねられてきた物語の世界観が、この12巻でも見事に息づいています。テレビが壊れるという何気ない日常の出来事から、じいちゃんの人生が静かに浮かび上がっていく手法が素晴らしい。昭和生まれの私たちにとって、テレビとの関わりは単なる娯楽ではなく、人生そのものの記録なのだと改めて感じさせられました。 タマとじいちゃんの日常を描きながら、「老い」や「生き方」といった重いテーマに向き合っている点が、このシリーズの真骨頂だと思います。決して説教的ではなく、四季の風景と共に自然に心に届く温かさがある。慎重に選ぶ私も、毎巻安心して手に取れるのはそのためです。 39歳の今だからこそ、将来への向き合い方を静かに考えさせてくれる一冊でした。仕事の疲れが溜まった時に読み返したい、そんな作品です。

ブクログからブクマへ
かんたん引っ越し

読書記録や感想をそのまま移行。
数分の準備で、ブクログの本棚をブクマへ。

詳しく見る
ブクログからブクマへの引っ越しイメージ