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裁判官の爆笑お言葉集

裁判官の爆笑お言葉集

長嶺超輝 幻冬舎 2007年3月1日

感想

法律の世界って厳格で退屈なイメージがあったんですが、この本を読んでそのステレオタイプが見事に破壊されました。裁判官という職業の人たちにも、個性的でユーモアのある人がいるんだという気づきが面白い。判決文という最も形式的な場面で、ダジャレを挟んだり、妙な説教をぶったり、人情味あふれる言葉を放つ裁判官たちの肉声を集めた語録集というコンセプトは確かに新鮮です。 ただ、読み進めていくと、法廷でのやり取りをそのまま活字化しているためか、やや断片的な印象が拭えません。エピソードとしては面白いんですが、全体を通して統一感や深掘りが足りないような気がして。法律的な背景知識がないと、単なる「変な裁判官の言動集」になってしまう危険性も感じます。 制度論や裁判の本質についてもっと思想的にアプローチしてほしかったという欲求が残りました。娯楽的な読み物として手軽に楽しむなら良いのですが、個人的には新書としての深さに物足りなさを感じます。