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「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考

「自分だけの答え」が見つかる 13歳からのアート思考

末永 幸歩 ダイヤモンド社 2020年2月21日

感想

この本を手にしたとき、中高生向けという説明に少し躊躇しました。でも読み始めた瞬間、その先入観は完全に払拭されました。 著者がピカソやマグリット、草間彌生といった20世紀の巨匠の作品を通じて「アート思考」というプロセスを解き明かしていく様は、まさに大学で学ぶ哲学や認識論と同じくらい深い洞察に満ちています。単なる美術鑑賞の入門書ではなく、「ものの見方」そのものを問い直す知的な営みとして提示されているんです。 特に印象的だったのは、私たちが日常で「見ているつもり」で実は何も見ていないという指摘。これは自分の思考過程にも当てはまることで、レポートや论文を書くときの自分の思考の浅さが突きつけられた気がしました。 わかりやすい言葉で書かれながらも、その奥行きは大人の読者をも十分に満足させます。アート思考という概念が、今の時代にこそ必要な批判的思考力の育成に直結していることが理解できました。年齢を問わず、自分の思考の枠を広げたい人すべてに読んでほしい一冊です。