たろーの本棚
感想

図書室で『沈黙』を手に取ったとき、正直なところ遠藤周作という作家のことをあまり知りませんでした。でも、レビューサイトでの評価がすごく高かったので、思い切って読んでみることにしたんです。 読み始めてすぐに引き込まれました。信仰について、苦悩について、これまで漫画やライトノベルではなかなか触れることのない深いテーマが丁寧に描かれていて、最初は少し難しいかなと感じたけれど、読み進むにつれて物語の世界に完全に入り込んでしまいました。 主人公の葛藤や苦しみが、とてもリアルで生々しく伝わってきます。簡潔な表現なのに、その奥行きの深さに何度も立ち止まってしまいました。宗教的背景がある程度必要ですが、人間の根本的な問題を問い直す作品として、信仰の有無に関わらず多くの人に読んでほしいと思います。 高専の勉強で忙しい時期でしたが、それでもこの本を読んだことで、世界の見え方が少し変わった気がします。慎重に本を選ぶ自分ですが、この作品に出会えたことは本当に良かった。