4TEEN
新潮社 | 2005/11/27
みんなの感想
直木賞受賞作とのことでしたから、少し躊躇しながら手に取りました。ですが、この判断は正解でした。 中学二年生の四人の少年たちが、月島という舞台で繰り広げる日々の物語なのですが、読んでいて自分の子どもや孫の年代を思い出させてくれます。友情、恋、そして人生で避けられない悲しみまで、彼らが全力で受けとめていく姿勢に心を打たれました。 何より素晴らしいのは、描写の爽やかさです。自転車で駆け抜ける少年たちの躍動感が、文字を通じて伝わってくるようです。若い時代の輝きと、同時にそこに潜む深い感情が、とても丁寧に表現されていると感じます。 ボランティアの仕事をしていて、様々な年代の方々とお話しする機会が多いのですが、この本は世代を超えて多くの人に読んでほしいと心から思います。青春とは何か、成長とは何かを考えさせてくれる、本当に良い作品です。文庫本なので手にも取りやすく、皆さんにもぜひお勧めしたい一冊です。
このところテレビでも話題になっていた『4TEEN』、ようやく手に取りました。直木賞受賞作というのも気になってね。 正直なところ、はじめは中学生の話なんて自分に関係あるのかしらと思っていました。でも読んでみたら、もう一気読みです。月島を舞台に自転車で駆け回る4人の少年たちの物語なんですが、懐かしさと新しさが同時に襲ってくるんです。 14歳というあの年代、本当に大変な時期なんですね。友情、恋、そして人生で初めて向き合う重い出来事。子どもだった彼らが必死に、時には戸惑いながら成長していく様子が、本当に丁寧に描かれています。親世代として読むと、子どもたちの世界がこんなに複雑で深いんだ、ということが改めて分かります。 文体も爽やかで読みやすく、重いテーマを扱いながらも決して暗くならないバランスの良さが素晴らしい。私たちの時代とは違う、でも変わらない少年たちの心情に、何度も胸が締め付けられました。このような良い本に出会える幸せを感じています。