ななちゃんの本棚
探偵ガリレオ

探偵ガリレオ

東野 圭吾 文藝春秋 2002年2月8日

感想

科学的な視点から不可解な事件を解き明かす、という着想にまず惹かれて手に取りました。フリーランスという仕事柄、移動中の読書時間は貴重な息抜きなので、文庫本という形式も助かります。 本書の魅力は何といっても湯川学という主人公のキャラクター設定にあります。天才物理学者でありながら、世間的な常識にはとらわれない思考回路。事件の謎を物理学の法則で紐解く過程が知的で、読んでいて引き込まれてしまいます。 連作形式なので各エピソードが独立しており、どの章から読んでも大丈夫という点も実務的に便利。一気読みできるのはもちろん、細切れ時間での読書にも向いています。 ただ、科学的な説明部分が章によって濃淡があり、やや難解に感じる箇所も。ここは好みの分かれるところかもしれません。それでも謎解きとしての満足度は高く、このシリーズをもっと読み進めてみたいという気になりました。ミステリーファンなら一度は読んでおいて損のない一冊だと思います。

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