汝、星のごとく

汝、星のごとく

凪良 ゆう

出版社:講談社 出版年月日:2025/07/15

講談社 | 2025/07/15

4.67
本棚登録:4人

みんなの感想

感想

本屋大賞受賞作ということで、かなり慎重に情報を集めてから手に取った一冊です。正直なところ、ここまで心が揺さぶられるとは予想していませんでした。 二人の主人公が抱える孤独と欠落が、丁寧な心理描写を通じて徐々に浮かび上がってくるのです。フリーランスで自分のペースを大切にする私だからこそ、彼らがぶつかり、すれ違い、それでも歩み続けようとする姿勢に深く共感しました。生きることの自由さと不自由さ、という相反する概念を同時に感じさせる表現力は本当に秀逸。 切ないで終わるのではなく、その痛みを抱えながら前に進もうとする二人の姿勢が、読者にも静かな勇気をくれます。文庫化による手軽さもあり、何度も読み返したくなる作品です。最近の恋愛小説の中でも傑作だと思います。あえて言えば、感情移入の強さゆえに、心身ともに余裕がある時に読むことをお勧めします。

感想

本屋大賞を受賞した作品ということで、手に取ってみました。最近は文庫版も出ていて読みやすいですね。 この本は、二人の若者の恋愛を描いたものですが、ありふれた恋愛小説ではありませんでした。瀬戸内の島という舞台設定も良く、そこで育った暁海と、転校してきた櫂という二人の心の動きがとても丁寧に書かれています。 読んでいて思ったのは、人間関係の難しさというか、二人が一緒にいるのに心がすれ違ってしまう、そういう切ない感じがね、とても上手く表現されているんです。私も人生の中でそういう経験がありますから、他人事とは思えず、つい感情移入してしまいました。 著者の心理描写は本当に繊細で、一気読みしてしまいました。75年生きてきた身からすると、若い時代の痛みや葛藤というのは、今振り返ってみても大事なものなんだなあと改めて感じさせてくれます。文庫本で手軽に読める価格というのも嬉しい。気軽に読める割には、心に残る良い作品だと思いますよ。

感想

本屋大賞受賞の話題作ということで手に取りました。正直なところ、ここまで心を揺さぶられる恋愛小説に出会ったのは久しぶりです。 二人の登場人物が抱える孤独と欠落が、どうようにして愛情へと変わっていくのか。その過程が実に丁寧に、繊細に描かれています。心理描写の深さが秀逸で、読んでいて登場人物たちの内面がまるで自分のものになるような感覚さえ覚えました。 人生経験を積んできたこの年代だからこそ気づく、人間関係のすれ違いや痛みに共感できる部分も多くありました。若い頃に読んだら、また違う感受性で受け止めたかもしれません。その時々で新しい発見がありそうな、奥行きのある作品です。 瀬戸内の島という舞台設定も素敵で、物語に抒情性が加わっています。「あまりに切ない」という帯の表現は決して大げさではありません。同じ空の下で星を眺めるという表現に、著者の優しさと切実さが詰まっている気がしました。 真摯な恋愛小説を求めている方には、ぜひ手に取っていただきたい一冊です。

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