橋本 美月の本棚
天官賜福 5

天官賜福 5

墨香銅臭 / 日出的小太陽 / 鄭穎馨 フロンティアワークス 2025年10月27日

感想

話題になっているこのシリーズ、やっぱり面白いですね。第5巻にして、物語の核心へ向かう緊迫感がたまりません。 銅炉山での謝憐の迷いや揺らぎ、そして花城との関係性がより深く描かれていく過程が本当に素敵です。赤い糸で繋がるというモチーフ、こんなに古典的なのに、このお二人にはこんなに切実で新しく感じるんですから、著者の力量ってすごいなあと思います。 舞台が石窟へと移り、謎めいた雰囲気が一層濃くなります。花城の様子がおかしくなる場面は、ドキドキしながらページをめくりました。中国の伝奇的な世界観、神像の数々、そういった背景描写の豪華さも、このシリーズの魅力ですね。 57年生きてきた中で、こういう幻想的で、かつ二人の絆をめぐる物語ってあまり出会ってなかったんです。大人になってからこそ、キャラクターの感情の揺らぎや選択の重みが深く響くんだと気づきました。次巻が待ち遠しくてたまりません。早く続きが読みたい!

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