近藤の本棚
ゴールデンラズベリー(6)

ゴールデンラズベリー(6)

持田あき 祥伝社 2026年3月6日

感想

6巻まで続いているシリーズということで、口コミを参考にしながら慎重に購入を決めました。ただ、正直なところ期待値と現実のギャップを感じてしまいました。 ストーリーの展開としては、これまでの積み重ねを感じられる部分もあるのですが、キャラクターの心理描写や動機づけがやや曖昧に感じられます。エンジニアという職業柄、論理的な因果関係や緻密な構成を求めてしまうのかもしれませんが、なぜそのキャラがそう行動するのか、その背景がもう少し丁寧に描かれていると良かったと思います。 また、6巻という段階での物語の進み具合も、少々停滞感があるように感じました。新しい展開を期待していたのですが、前巻からの進展が限定的で、読み終わった後に「ここまで待つ価値があったのだろうか」と疑問に感じてしまいました。 シリーズ全体への愛着がある読者なら続けるのも分かりますが、これから始める人には他にも選択肢があるかなという印象です。もう少し様子を見て、次巻の内容次第で判断したいところです。