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文庫版 死ねばいいのに

文庫版 死ねばいいのに

京極夏彦 / 京極 夏彦 講談社 2012年11月1日

感想

話題のベストセラーということで、軽い気持ちで手に取ったんですが、正直なところ、途中で読むのが辛くなってしまいました。 京極夏彦の作風は確かに独特で、会話を通じて人間の心理を掘り下げていく手法は理解できます。ただ、登場人物たちの対話があまりに交わらず、同じような掛け合いが延々と続くんですよね。謎を深めるというより、読んでいてもどかしさが募るばかり。 事件の真相に迫るというより、人間の言葉の曖昧さとか、心の奥底にある暗さを描きたいんだろうなと感じますが、62歳の身からすると、もう少し読みやすい展開を期待してしまいます。確かに文章は上手いし、知的な作品ではあるんですが、それが逆に気軽な読書の邪魔になった感じで。 好き嫌いの分かれる一冊だと思いますが、僕のような気軽に物語を楽しみたい派には、少々疲れる作品でした。

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