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「青春18きっぷ」ポスター紀行

「青春18きっぷ」ポスター紀行

込山 富秀 講談社 2015年5月27日

感想

青春18きっぷのポスター集とは、なかなかニッチな企画だなと思いながら手に取った一冊です。 正直なところ、鉄道旅好きやポスター蒐集家には相当魅力的な内容なんだろうなというのは伝わってきます。1990年以降の74点のポスターが時系列で並んでいて、時代とともにデザインやコピーの方向性がどう変わってきたかが一目瞭然。著者が25年にわたってポスター制作に携わってきた背景の話も興味深い。 ただ、僕のような「たまには電車でぶらり旅もいいかな」くらいのカジュアルな読者には、少し物足りなさがあるのも事実です。写真とポスターをながめるだけでは、もう一段階の何かが欲しくなる。各ポスターの舞台となった場所への誘いがもっと強くあったら、「よし、この切符で行ってみようか」という気になったかもしれません。 本としての完成度は高いんでしょうが、懐かしさに浸るか、制作の裏側を深掘りしたい層向けの、かなり限定的な読者を想定した本という印象ですね。

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