本大好きおじさんの本棚
NO.6[ナンバーシックス]再会#3

NO.6[ナンバーシックス]再会#3

あさの あつこ / toi8 講談社 2026年5月28日

感想

長年医療の現場で働いていると、人間関係の複雑さや信頼の重要性をひしひしと感じます。この『NO.6再会#3』は、そうした大切なテーマをディストピアという舞台で見事に描き出していますね。 シリーズを通じて追いかけている紫苑とネズミの関係性が、この巻でも深く掘り下げられていて、つい引き込まれてしまいました。腐りきった体制に対抗する二人の絆の描き方が、単なるSFエンタメに留まらず、人間らしさとは何かを問いかけてくる。医療現場でも感じる、システムと個人の葛藤が重なって見えます。 ページをめくる手が止まらず、日々の疲れも忘れさせてくれるほどの没入感。設定の壮大さと、二人の心情の丹密な描写のバランスが秀逸です。シリーズの累計が230万部超というのも納得できる、本当に引き込まれる傑作だと思います。気軽に読める小説を求めている方には、ぜひお勧めしたい一冊です。

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