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人生は期待ゼロがうまくいく

人生は期待ゼロがうまくいく

キム・ダスル / 岡崎 暢子 ダイヤモンド社 2025年11月13日

感想

前作『人生は「気分」が10割』の話題性に惹かれて、続編である本書を手にしてみました。教育現場で日々、生徒や保護者の期待と向き合う身としては、「期待しない」というテーマは確かに興味深い。 本書は、期待を手放すことで人生を軽やかにするための習慣をエッセイ形式で綴っています。自分にも他人にも期待しないという考え方は、一定の説得力があり、疲弊した現代人にはある種の救いになるのかもしれません。読みやすい文体で、通勤時間に気軽に読み進められるのは利点です。 ただ、正直なところ目新しさに欠ける印象は拭えません。すでに類似のテーマを扱った自己啓発本は多く、本書が特別な洞察を提供しているかといえば、微妙なところです。教員としての経験上、「期待しない」のは理想でも、現実の人間関係や組織運営ではそうもいかない場面が多々あります。その葛藤に対して、もう少し深掘りした議論があれば、より説得力を持ったのではないでしょうか。 話題作を確認しておきたい、という動機であれば価値がありますが、実生活への応用を期待すると物足りなく感じるかもしれません。

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