えみの本棚
ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー

ブレイディ みかこ 新潮社 2019年6月21日

感想

子どもの成長を見守る親として、この本には深く共感させられました。 著者が息子さんとともに向き合う、思春期特有の葛藤や社会的な問題が、とても丁寧に、かつ率直に描かれています。人種差別やジェンダー、貧富の差といった重いテーマを扱いながらも、決して説教的にならず、親子で悩み、考え、時には失敗しながら進んでいく過程が本当に素晴らしい。 フリーランスとして自由な立場だからこそ感じるのかもしれませんが、親の「常識」が子どもたちによって軽々と乗り越えられていく様子に、時代の変化と希望を同時に感じました。著者のパンクな姿勢も魅力的で、子育てに「正解」を求めすぎていた自分を反省しています。 学校という小さな世界で起きている様々な事件を通じて、本当の多様性とは何か、子どもたちはどう考えているのか——その視点が新鮮でした。親世代とは異なる価値観を持つ子どもたちとの関係構築について、改めて考えるきっかけをくれた一冊です。迷わずお勧めできます。

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